日本医療機能評価機構
認定病院

Tel.0977-67-1211

〒874-0031 別府市照波園町14番28号

教育体制

看護部教育理念

病院・看護部の理念に基づき、豊かな感性・高い倫理観・専門的知識・技術を身につけ、地域に信頼される専門職員を育成し、患者様中心の看護・介護を提供する。

方針

  1. 患者様中心の看護・介護を実践できる職員の育成。
  2. 対象の生命・人格・人権を尊重し、的確な判断・行動できる職員の育成。
  3. 組織の一員としての役割を遂行できる職員の育成。
  4. 主体的に看護・介護に取り組む、自立した職員の育成。
  5. 主体的に自己実現に取り組むことができる職員の育成。

目的

すべての職員が組織の中で役割と責任を持って業務を遂行し、専門職としての能力向上を図るため、人材を育成する。

目標

  1. 専門職としての必要な知識・技術の向上に努め、根拠に基づいた看護・介護能力を養う。
  2. 看護・介護のニーズを的確に把握し、変化に柔軟に対応できる能力を養う。
  3. 看護・介護の対象に誠実な態度で関わり、信頼関係を築ける人間性を養う。
  4. 医療チームの一員としての役割を自覚し、主体性を持って生き生きとした看護・介護ができる能力を養う。

全体研修の様子

  • プロジェクターで正面に写された研修内容を数十名の看護部スタッフが座って見ている
  • 数十名の看護部スタッフが座って研修を受けている

看護部年間教育計画

クリニカルラダーの目的

看護部の臨床実践能力を段階的・客観的に評価し、教育支援の基準及び、自己のキャリア開発の指標にする。

クリニカルラダーの意義

  • 看護部の臨床実践能力を高める。
  • 看護部としての将来像を明確化させる。
  • 患者様中心とした看護・介護の質向上につなげる。
  • 個々の能力に応じた評価と目標設定、指導を行えるようにする。
  • 各段階に応じ教育的に支援する。

クリニカルラダーの基本構造としくみ

基本構造の領域は、以下に示す

看護実践

確かな技術・根拠に基づいた実践・自律と責任。

マネジメント能力

チームの一員として・専門職としての役割遂行。

基本姿勢と規律

社会人、職業人としての行動・コミュニケーション能力。

教育・研究

自己教育の態度・自律への支援・専門性の追求・組織改善への提言。

クリニカルラダーの到達目標

レベルをI~Ⅳ(6ステップ)までの段階とし、レベル別に看護実践・マネージメント能力・基本姿勢と規律・教育・研究を、臨床実践能力段階図(別紙)に一覧する。

I.新人
ステップ1

職場での指導や教育を受け、先輩看護師・介護士と一緒に実践できる。

II.一人前
ステップ2

手順に沿った看護・介護行為が一人でできる。

日々のリーダー業務ができる。

ステップ3

個別性に沿った看護過程が展開できる。

プリセプターとしての役割を認識し、看護・介護実践ができる。

ステップ4

実地指導者・チームリーダーの役割や責務を認識し遂行できる。

部署内での専門的な指導ができる。

III.中堅
ステップ5

教育担当者として医療の質向上をもたらす活動ができる。

自己学習活動に積極的に取り組むのみならず、指導的役割を発揮できる。

IV.達人
ステップ6

教育責任者として論理的かつ実践的知識を統合して、卓越した看護業務を実践し、所属を超えてリーダーシップを発揮できる。

臨床実践能力段階図

臨床実践能力段階図

看護部目標管理

個人ファイルを作成し、看護・介護職キャリア開発ラダーとリンクした自己目標管理シートを使用しています。

サポート体制

サポート体制の図

新人教育

看護部新人研修の理念

看護部は人間の生命に深く関わる職業であり、患者の生命、人格及び人権を尊重することを基本とし、生涯にわたって研鑽する。

方針

  1. 看護部新人研修は、新人が基礎教育で学んだことを土台に、臨床実践能力を高める。
  2. 新人研修で修得したことを基盤に、生涯にわたって自己研鑽することをめざす。
  3. 看護部新人研修は、看護・介護基礎教育では学習することが困難な、医療チームの中で複数の患者を受け持ち、多重課題を抱えながら、看護・介護を安全に提供するための臨床実践能力を強化することに主眼をおく。
  4. 医療における安全の確保及び質の高い看護・介護を提供する。安全で安心な療養環境を保証するため、患者の理解を得ながら組織的に職員の研修に取り組むものであり、新人研修はその一環として位置付ける。
  5. 専門職業人として成長するためには、新人自らがたゆまぬ努力を重ね、新人の時期から生涯にわたり、継続的に自己研鑽を積むことができる実効性のある研修支援体制を構築する。
  6. 医療状況の変化や看護・介護に対する患者・家族のニーズに柔軟に対応するため、新人研修は常に見直す。

到達目標

  1. 日常生活援助の基本的知識、技術、態度を身につけベッドサイドケアが、安全確実に実践できる。
  2. 看護師の役割と責任を果たすことができる。
  3. 介護士の役割と責任を果たすことができる。
  4. 院内研修、看護・介護実践を通して、看護・介護の知識を深める。

新人年間研修

全体オリエンテーション
+合同研修:4月

病院の概要、医療安全、感染、ME機器、看護・介護基礎技術等

フォローアップ研修:
5月~3月

グループディスカッションを中心に

  • 5月(1ヶ月):看護・介護技術の不安なところ、人間関係上の悩み、努力したこと。
  • 7月(3ヶ月):何が出来て、何が出来ないのか、困ることは何か、何をすればよいのか。
  • 10月(6ヶ月):職場に適応し、自分自身は満足しているか。
  • 3月(1年目):業務・人間関係・精神・身体面など、解決策を含め1年間の自己課題を明らかにし、2年目に向けての目標を掲げる。
現場教育(OJT)

プリセプターシップによる、新人看護・介護実践技術シートを使用。

新人研修の様子

  • 座学で感染管理研修を受ける新人看護師たち

    感染管理研修

  • 広い部屋で医療安全研修を受ける新人看護師たち

    医療安全研修

  • 上半身のみの研修用人形で心臓マッサージの救急研修を行っている男性看護師とそれを見ている複数の看護師

    救急研修:心臓マッサージ

  • 上半身のみの研修用人形で気道確保の救急研修を行っている男性看護師と話を聞く新人看護師たち

    救急研修:気道確保

  • 左腕のみの研修用人形で採決法の研修を行っている女性看護師とそれを見ている二人の女性看護師

    採決法

  • 研修用人形で導尿・留置カテーテル挿入法の研修を行う女性看護師と話を聞く女性看護師たち

    導尿・留置カテーテル挿入法

  • ME機器の説明をしている看護師とそれを聞く新人看護師たち

    ME機器

  • 研修用人形で痰の吸引・経管栄養法の研修を行っている女性看護師とそれを見ている新人看護師たち

    痰の吸引・経管栄養法

  • ベッドに寝ている男性で体位の調整の研修を行う男性看護師と話を聞く女性看護師

    体位の調整

  • 二人の新人看護士が病床のベッドメーキングを行っている

    ベッドメーキング