「ケアミックス型の病院」と「総合ケアセンターくろき」で
地域に密着した医療・看護・介護・予防を展開していきます。
理事長黒木 健伍

昭和21年に「黒木整形外科医院」として産声を上げて以降、多くの地域住民・職員の皆様に支えられながら約70年の歴史を歩んで参りました当院ですが、この度2025年12月に先代黒木健次理事長が急逝致しました。享年70歳という年齢を考えれば、まさに病院の歴史とともに歩んできた人生であったように思われます。その遺志を引き継ぎ、2026年1月より新理事長を務めさせて頂くこととなりました。
私はこれまでの理事長とはことなり、内科医です。整形外科の病院として診療を行ってきた側面の強い当院ですが、時代の変遷とともに病院を取り巻く環境は大きく変化しております。加えて日本人口は高齢化の一途を辿っており、大分県別府市もその例外ではありません。日本の医療に内科的な側面の重要性が着実に増してきていることを踏まえれば、内科医として自分の貢献できることがあるのではないかと考えています。黒木記念病院の法人理念は「地域に密着した全人的医療・看護・介護・予防を行う」ことでありますが、内科的側面からこれらを実践して参ります。
私は研修医時代、自分の担当患者様が亡くなることがとても嫌でした。たとえ医学的には救命することができない、いわゆる「末期」の状態であったとしても、自分の判断が本当に正しかったのか・これでよかったのかと毎回のように思い悩むからです。しかしよくよく考えれば、患者様は「私は夫と過ごした思い出のある自宅で死にたい」「息子にオムツを替えられるなんて耐えられないから病院で死なせてほしい」等のようにご自身の考えをちゃんと口にされるものです。患者様のために私がなにかしてあげるという発想ではなく、患者様の訴えに耳を傾け答えていくという発想が、全人的医療の第一歩なのではないかと気付かされた瞬間でした。それ以来、「患者のニーズに答える」が私のモットーとなりました。研修医時代のこうした体験が、私を内科医の道へ後押ししてくれたように思います。
初代理事長黒木健夫・先代理事長黒木健次の遺した土壌の上に新たな風を吹かせるべく精進して参ります。